はじめての製図試験 ”えっ受かってたの?!”
この記事では一級建築士の資格取得を目指しているみなさんへ、僕がこの一級建築士を取得するまでにチャレンジした内容(今回は 作図について)を説明していきます。
この記事では学科試験を通過した僕がいよいよ一級建築士の二次試験である製図試験を勉強していく際に注意するポイントや特化して勉強することのメリットと学科試験から製図試験までのエピソードを伝えていこうと思います。
特に製図試験の最初の難関、”作図”について書いていきます。
今後一級建築士にチャレンジする予定の方・チャレンジ中の方・まだ諦められない方に少しでも役に立つように情報を発信していきます!
前回の記事はこちらです。(年末年始の製図対策)
製図試験は突然に・・・
なぜ製図試験が突然来たのか・・・
その理由は以前のブログでも書きました。
平成29年度の学科試験 自己採点が87点であった為、製図試験対策講座に通っていませんでした。
通っていた資格学校の合格基準点が90点と予想されていたため、自己採点が88~89点の学生は保険として製図講座に参加していました。
そのため試験元からの合格発表が9月5日にあり、資格学校の方から連絡が・・・
”ビッグTさん学科受かってますよ”と言われました。まさに”青天の霹靂”というか”寝耳に水”の連絡でした。
なぜかというと10月8日の製図試験までほぼ一か月・・・、準備できるのか?!という思いでした。
でもやるしかないと決心して学校に9月中旬から通うこととなりました。
※このときは建築士試験の制度上、学科合格年度から3回の受験資格
(令和2年度から制度が変更となり、学科合格の年を含め5年の間に製図試験を3回受験可能)
僕の学校でも同じ境遇の学生が15人程度、仲間がいてよかったです。
製図講座のスケジュール
僕の資格学校の正規のプログラムでは7月末の学科試験後、8月から製図の講座が始まります。
まずは製図試験の基本、作図の練習から始まります。その後4回程度の基本課題を解く講座があります。
基本課題講座の翌週にはじめての模擬試験を行います。
(僕のスタート地点はここから↓)
翌週から4回程度の応用課題を解き、試験前の模試を2回程度を行います。
試験前の1週間は夜間講座が2回と終日講座が2回あり、本試験を迎えます。
これが2か月強の製図試験対策講座です。
ここからが本題”製図試験の作図スピードUP方法”について解説していきます!
(長々と失礼しました・・・💦)
作図までの道のりは遠く・・・
上記の通り僕は基本課題~一回目の模試が終わったところからのスタートでした。
まず取り組んだ試験対策は”模範解答を写すこと”です。
製図試験の用紙はA2用紙一枚となります。
もともと建設業であり施工図等もCADで書いていたため大丈夫であろうとタカをくくっていました。
お分かりの通り、そんなに甘くなかったです。
僕自身のはじめての図面写しのかかった時間は何と・・・6時間かかりました💦
実際の製図試験での作図時間は2.5~3時間の為、約2倍の時間を要しました。
上記の為、作図スピードのUPは必須であると断言します!
作図スピードを上げるためには・・・
はじめての製図試験で作図スピードを上げるためにはいくつか方法があります。
参考にしてみてください。
図面をとにかく書きまくる
結構当たり前のことですがとても重要です。
はじめに模範解答を写すことから始めます。はじめての製図試験の場合製図時間が思った以上にかかります。
製図講座では最低10~15の課題を解きます。その為10~15枚のA2図面を描くことになります。
それとは別に5枚程度は最低でも図面を描くことをオススメします!
これだけ書けばある程度の作図スピードは得られます!
全力で書きすぎるデメリットは一つ。
腱鞘炎にならないように💦(僕は酷い腱鞘炎と背中痛になりました(笑))
エスキスを十分に完成させる
エスキスの完成はとっても大切です!
自分のプランに迷いがあると、全然作図は進みません。
僕自身の経験上ですが迷いがある場合、描いては消して・描いては消してを繰り返すことで時間のロス。
また描いたり消したりを繰り返すことで、製図用紙自体が汚くなります。
このことで図面採点の際の印象がDOWNしてしまう可能性あります😢
さらにエスキスが完成しているとおよそプランが頭に入った状態で、作図することになります。
エスキスを見ながら作図するよりも、暗記した状態で作図すると格段にスピードが上がります!
平行定規・テンプレートを活用する
製図には平行定規で作図をする方がほとんどだと思います。
平行定規を使用して通芯や壁などを描くことで直線をハッキリ図示できます。
テンプレートを効果的に利用して、図面がクッキリハッキリして見栄えもよくなる!
見栄えが良くなる最大のメリットは、試験元が採点する際に綺麗に見える。
さらに綺麗に見え印象がUPすることで、採点も上がる可能性が非常に高いです!
(少なくとも綺麗な図面だから、減点ってなることはない!)
全てフリーハンドで描く!
僕が3年間 製図試験を受けてて一番早く・綺麗にかけていた受験生はこの全てフリーハンドで描いていました。
ホントに驚くほど綺麗に図面を描く人がいます。
なぜフリーハンドが早いかというと、平行定規を動かす時間やテンプレートを手に取ったりする時間。
こういった細かな時間のロスを極限に減らしているため、作図時間が大幅に短縮します。
あくまでも図面が綺麗にかける方以外はオススメしません💦
僕はもともと綺麗な図面が書けないため、平行定規で通芯・テンプレートで柱型のみ書いてました。
図面にこだわり過ぎない
普段施工管理を行っている方は、こだわってしまう可能性があります。(僕です💦)
これでは納まりが悪いだとか・ここは下地が必要であるとか・・・
建築士の製図試験は、法的に妥当であるか・課題の意図に沿っているか・必要図面を満たしているか、この内容が問われています。
上記のようなこだわりは、一度忘れ去りましょう(笑)
(僕です💦)
さいごに
今回の記事では”合格対策”のひとつ作図スピードUPについて書いてきました。
エスキスとともに重要な作図。いかに早く正確に描くかが一級建築士合格への道であります!
作図スピードアップの1つである量をこなすことは、この時期でも準備は可能です。
年始の時点ではエスキス:作図の練習割合は7:3~8:2程度でよいと思います。
学科試験を合格された方で、製図試験までに余裕がある場合は作図の練習も行ってください。
ただし製図の課題が発表されてからは、エスキスに全集中することが最も重要!
時間を効率よく利用して、合格対策をとってください。
下記の”製図試験のウラ指導”という本、製図力UPに役立ちました。
機会があれば是非、参考にしてみてください。
今後も製図試験対策について書いていきます。
楽しみにしていてください!
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